この街に降り注ぐ光は特別なものだと思う【スペイン・バルセロナ】
社会人になり働き出して、もしいつか長期休みがとれたら、絶対にまたヨーロッパに行きたいと思っていた。
一番の理由は行くのがめちゃくちゃ大変だから。物理的に。
初めてのヨーロッパは、卒業旅行で訪れたローマとバルセロナ。
移動距離、移動時間が長すぎて少しでも現地にいたいと思ってしまい、帰る時にはパリも追加すれば良かったと後悔したほど。
(私の卒業旅行の年はちょうどその前にパリでテロがあり、ヨーロッパ敬遠ムードだったのだけど…)
もうひとつの理由は日本では見られない景色、雰囲気に囲まれてワクワクが止まらなかったから。
ずっと夢の中にいるようだった。
よくヨーロッパの写真を見せると「ディズニーシーみたいだね」と言われるのだけど、そうなの。もちろんディズニーシー以上なんだけれど、もはやそれでもいい。それくらいずっと夢の国にいる気分。
きれいな面ばかりではないけれど、それも含めて、時間があったらまたヨーロッパに行きたいとずっと思っていた。
そして今回。
その「いつか」は割とすぐにやってきて(思ってたよりも早く退職(笑))、約二年ぶりに行ってまいりましたヨーロッパ。
行先を決める段階でフランスにしようかなーとか、ドイツのビール飲みたいなーとか色々考えたのですが、今回一緒に行く母がぽろっと「ヨーロッパは最初で最後かもなぁ」とこぼしたのを聞いた時、「それなら、バルセロナに連れていきたい!」という考えが浮かびました。
二年前の卒業旅行の時、初めて訪れたバルセロナ。
そこで過ごした時間がとにかく大好きだった。
特に好きなのはこの子。
言わずと知れた世界的に有名な建築物。
外観のこの写真が有名だけれど、中もとにかくすごくて。
建築のことなんて一切分からない私でも無条件に感動した。惹き込まれた。
気付けば虜になってた。
そして、なんと今回のホテルは部屋の窓からこの子が…どーん!
なんとも贅沢な景色でした。
鹿児島でいうと桜島のきれいに見える部屋を借りられた気分。
もちろん毎日会いに行きました。
(地下鉄の最寄り駅がサグラダファミリア駅だから、必ず来るっちゃ来るんだけど(笑))
最終日なんて、「今度もし来るなら、もう完成しているだろう!」と思い、ぐるっと回って360度撮影しました。
サグラダファミリア、といえばこの佇まいが有名だと思うのですが、最終的には違う面に正面ができて(この写真でいえば左側)、こちらは横部分なのだそう。
完成予想図を見せてもらいましたが、あと10年弱で間に合うのか!?と思うほど、まだまだ進化は続くみたい。
彫刻をぼーっと見てるだけでも涙が出てきそうな気がするのですが、中に入るともはや感嘆のため息しか出ません。
みんな感動して口を開けて、上を見てる。
この日、口あけすぎて喉痛くなりそうだった。(笑)
時間によって、場所によって、どんどん変化していく光。
人工的に作られた建物の中にいるのに、こんなに自然の光の魅力を感じられる空間に身を置いたことはない。
バルセロナには他にも光の豊かさに感動できる建築物がたくさんあって、だから私にとってこの街は「光の街」っていう印象が強い。
言語の壁なんて簡単に飛び越えて、心の垣根なんか初めからないかのように思わせて、ぐっと胸に迫ってくる景色に溢れてる。
だから訪れるたび、違う景色を見せてくれるこの街の光にまた会いに行きたくなる。
またいつか、あの光を浴びる日を楽しみに。
ちなみにサグラダファミリアは、上に上ることもできます。