「私、この景色を一生見ていられる」【イタリア・ベネチア】
ベネチアを歩き回って、きれいな景色がちらっと見えるたびに、穏やかな波と行きかう船を目にするたびに、何度もそう思った。
この感情は、大好きな尾道の景色を前にした時と同じ。
基本港町が好きなんかな?笑
海と町の様子はいくら見ても飽きない。
いつまでも見ていられる。
気付けば目の前を船が何往復もしていて、その時初めて時計を見て、過ぎた時間の長さに驚くっていう。
ただそこに海があるだけで、なんとなくのんびりした気分になるのはなぜだろう。
もう少しだけゆっくりしてていいかな、と思えるのはなぜだろう。
ベネチアのことを初めて知った時、「水の都」というワードとともに目にしたのは「いつか沈むかもしれない」という情報だった。
今回初めて行ったので、昔と比べて水位が上がっているのか比較することはできないけれど、建物ギリギリのところまで水が来ている箇所をいくつも見つけました。
もしどんどん水位が上がったら一階部分は使えなくなるのでは?と思ったり。
(建物の老朽化も原因かもしれないけれど、目で確認する限り既に一階を使っていない建物も結構あるようだった)
今回旅のお供だった「地球の歩き方」にも、「アクア・アルタ(高潮)」の時は通路に簡易橋が渡されることもあるほど水位が上がる時もあると記載がある。
まだまだ先かもしれないけれど、もしかしたら目の前のこの景色をずっと見ていられないかもしれない。
そう思うと、なんだかとても寂しい気持ちになりました。
当たり前じゃないかもしれないこの町の存在。
その町を当たり前のように存在させるために、私にできることなんてあるのだろうか。
ちっぽけかもしれないけれど、これだけは声を大にして言いたい。
私はこの町が好きだ。
この景色をずっとずっと見ていたい。
景色、人、もの…全てが一期一会。【イタリア・ベネチア】
幼い頃、鉛筆を持って遊びで迷路を解きながら、「あぁ、いつか自分自身が迷路の中に入ってみたい」と夢を抱いたことがあった。
紙の上だけじゃつまらない。
私が中に入ってぐるぐる迷いながら、ゴールを目指したい、と。
それが叶う場所を見つけた。
高校生の頃、この街の存在を知った時からずっと訪れてみたかったイタリア、ベネチア。
念願だった「水の都」と言われるその街に降り立つと、一歩先へ進むたび複雑に入り組んだ迷路がお出迎え。
え、自分ってこんなに方向音痴だったけ…って引くくらい滞在期間中とことん迷った。
行き先も、行き方も、ちゃんと確認したはずなのに、「あれ、あれ?」って思っているうちに一向に目的地につかない。
(あの角を曲がればゴールって思ってたのに、見事に正反対の海に出た時はまじで絶望した)
「また帰りにこの店に寄ろう」と思っても、同じ道を通れる自信は0パーセント(少なくとも私の場合は)。
「この景色きれいだな」と思ったら、すぐにシャッターを切る。
全てが一度きり。
だから五感を全開にして何もかもを味わう。
陸にいる時はほぼ必ず迷ってしまうので、水上バスであるヴァポレットの上にいた方がよっぽど安定してた。気持ち的に(笑)。
どれだけ迷っても「ま、いっか」と思ってしまうのは、この街の大らかさがあるからだろうか。
車もバイクも自転車など、「現代っぽい」音のしないこの街では、急いでる方が目立ってしまうのではと思うほど。
「ま、いいか。のんびり行こう」
そう思ってまた歩き出す。
正反対の方向に進んでいると気付かずに…(笑)
だって全部が素敵な景色で、同じように見えてしまうんだもん。
会社を辞めて10日目。私は今ベネチアにいます。
Ciao!
8時間進んだ日本よ、水の都ベネチアからこんにちは。
(ちょ、この写真全然「水の都」感なかった(笑))
本当はもっと早く公開しようと思っていたけれど間に合わず…。
1月10日のことと思ってくださいませ。
おかげ様で体力的にも、精神的にも、健康な状態で退職しましたので、これから1ヶ月半はとにかく旅行をする予定です。
会社にいた頃はなかなか長期休みがなく、3日連続の休みはここ2年弱で2回。
仕事柄もあって休みがそうなることはいた仕方がないのですが、海外好きな私としては旅に出たい欲がむくむくと。
「辞めたら絶対海外行く!」
と思いながら、退職が濃厚になってきた秋から徐々に準備を進めて来ました。
(おかげで11月頃改めて退職を引き止められた時にはもう大方の予約を済ませていたので、どうにもならない状態だった(笑))
そして今、高校生の頃から行きたかったベネチアに来ています。
日本はもちろん好きだけど、海外に行って目にする景色、香る匂い、口にする味、触れ合う人…。
日本とは違う色々が、その全てが、自分への刺激となり活力へと変わり、私の力になる気がします。
日本にいる時と同じなのは、とにかく猫に目がないこと。
猫と絡むためなら、もこもこを身にまとった小さな子供を前にしても引くわけにはいきません。
とにかく歩いて、色んなことを感じて、味わって…。
新しい何かに、時には新しい自分に出会いに遠くへ出かける。
航空券を握りしめ、12時間以上のフライトに耐えて、憧れの地へ向かう。
その経験が自分にとって大きなものになると思うから。
さぁ旅をしよう。
帰ってきて日常に戻った時、また進めるように。
進む道を広げるために。
「卒業おめでとう」
前回のブログを公開してから色々な人にそう声をかけてもらいました。
それだけで、「仕事をやめる」というどこかマイナスな出来事が、とても前向きなものに変わって、卒業と言い張った自分ナイス!ってなりました。(笑)
でも、というか、私にとってこの決断は最初から最後まで前向きなものでした。
やめることについて上司と面談をした時もどこか飄々とした私の姿を見て、「これはあなたにとってはすごく前向きなことなんだね」と言われました。
私は「そうです、すごく前向きです。私の人生にとって」と答えました。
最終的には上司に「この会社が悪いからとかそういうことじゃなく、ただ私の価値観が少しみんなと違ったみたいです」と言った。
「もしかしたらそういう子なのかもと思っていた」と笑われた。
やめることによって、失うものを考えるとどんどん不安になる。
だから「会社辞めたい」って言いながらも働く人が多いんだろうなって思う。
でもこの経験からしか得られないものだってある。
あるに決まってる。
いつも私は少し不安な方、自信がない方へ足を踏み出す時、「この出来事が終わったら、やって良かったって笑えているように頑張ろう」と思って、歩き出します。
だからかな。
今まで経験してきた「一般的にはマイナス選択に見えること」も全部私にとってはいつの間にかプラスの選択になってました。
今しか生きられないから、今を精一杯生きる。
なんのためにそうしているのかと問われれば、未来の自分の笑顔が見たいから。
もちろん新卒であの会社を選んだことも決して後悔していません。
出会えない人、出会えないことが沢山あったからです。
いつだって、答えはがむしゃらにやってる今の自分の中にはなくて、きっと何年、何十年も先の自分が教えてくれる。
「次の就職先決まってるの?」
と必ず聞かれます。
決まってないやい。
絶賛模索中だわい。
いいじゃないか、それが今の自分にとって必要な時間だと考えているのだから。
会社名の肩書きを失って、私はただの何者でもない自分に戻りました。
まっさらな、眩しいくらい、そして怖いくらいまっさらな。
何者でもない。
まだ何も分からない。
だから、とりあえず、この選択を未来の自分が後悔しないように、精一杯生きてみせる。
いつかやめたことを笑い話にできるように。
最後になりましたが、あけましておめでとうございます。(笑)
色んな場所に行って、色んな人に会う一年になればいいなー!と思っていますので、皆さま本年もどうぞよろしくお願いいたします。( ˆoˆ )/
新卒で入社した会社をこの度退職します
いつ公開しようかと思っていた内容をついに公開します。
新卒で入社した今の会社を年内をもって退職します。
(もう仕事納めやん、と思われるかもしれませんが大丈夫です(?)年中無休の会社のためしっかり大晦日まで出勤です)
退職というより、自分の感覚では「卒業」という気分。
一年九ヶ月しかいなかったのに何が卒業やねんという感じですが、社内で仲良かった人が多くて、いつも色んな人と冗談言ったりしてて、楽しいことも沢山沢山あったのです。
だから冷静に考えるとすごく寂しいのです。
好きな人と会えなくなるのは寂しい。
(シフトの関係上、今日でひとりめちゃくちゃお世話になった人と会うのが最後で、堪えたけどやっぱり泣いてしまった)
けど、好きなんだから会いたくなったらLINEをポンっと送ればいいし、電話をすればいい。
有難くもそこまで大切にしたい、これからも縁は続いていくだろうと思える人に出会えた。
それだけで、一度目の会社にしては花丸満点じゃない?って思えたのです。
もちろん、一番の理由はそれじゃないし、というか理由は色々だし、きっかけも様々だけど…
とりあえず今はとてもスッキリしています。
ここでまた冷静になると、今度はめちゃくちゃ不安になります。
あぁ私はどれくらいの安定を捨てるのだろうと。
周りにも恵まれてるし、(もったいないと何度言われたか分からない)今ここで辞める必要はあるのかと。
ただそう思った時、必ずある人からかけてもらった「24歳でしか感じられないこと、得られないものがある。だから飛び立て」という言葉を思い出す。
「若気の至り」って言われたっていいじゃないか、どんとこい。
税金の請求だって、どんとこい。(く…こ、怖くないやい…!)
合い言葉は「死ぬこと以外かすり傷!」笑
物理的にだけじゃない。
心が死んでしまうことだって大変なこと。
小さく悲しくなった心を無視して生きていくのは辛い。
とにかく残りの日々を笑顔で、悔いなく、楽しみます。
ま、当たり前かもしれないけど、ものすごい繁忙期の中、今会社で一番元気があり笑顔で仕事しているのは私なわけです。(笑)
また機会があれば仕事に関する色々は言葉にしたいなぁと思っています。
とりあえず一月から手が空きますので、何でもかんでも誘ってくださいませ。(笑)
(海外旅行するつもりですが、鹿児島の色んなところにも行きたいし、広島や出来たら東北にも行きたい…!)
頻繁には見られなくなる会社周りの風景。
20代、乳がん検診こと始め
10月に乳がん検診を受けてきました。
といっても、検診は3回目です。
1回目は会社での検診で今年の3月に。
それが初めて。
その時に「あら、23歳なの〜!じゃあ、年に1回じゃなくても数年に1回とかでいいけどね〜〜」と言われたものの、検査結果は「要再検査」。
おいおい、看護師さん、再検査やないかーい!となりながら、4月にちゃんとした病院でもう一度検査をしました。それが2回目。
結果的に異常はなく、念のためということでその半年後の10月に定期検診。
そちらでも異常はなく、これからは年に1度の定期検診で観察。という結果になりました。
様々なニュースで乳がん検診の話を耳にすることが多いですが、周りの友達に話してみると「気になるけど怖いから行ったことない」という人が多く…、私も会社の検診を受けるまではその部類だったので、今回は私の体験談を少し書いてみようと思います。
もし気になっている方がいれば参考にしていただければ(^^)
(※検診っぽい写真が全くなかったので、フォルダに有り余っている猫の写真を挟ませていただきます)
まず、会社の検診ではマンモグラフィーと超音波検査(エコー)のどちらかを選ぶ。2つともの場合は追加料金という形でした。
大抵の人がどちらかだけで、30代以下の人はエコー、それ以上はマンモがおすすめとあったのでその通りエコーを選びました。
再検査、定期検査の際はこの2つと先生の診察が加わりました。
マンモで検査すると私の場合は何も異常はなく、エコーの場合のみ異常が見つかりました。
病院の先生も「若い子はマンモでは見つかりづらい」とおっしゃっていたので、1つしか選べない時は年齢に合わせて選ぶのが1番かなと思います。
さて、マンモとエコーについてですが、私の感覚上マンモは「痛い方」、エコーは「くすぐったい方」に分けられます。(笑)
それを嫌がって行かない人が多いのですが、どちらも10分とかからないし、それで安心が得られるのならと、私は普段痛いのもくすぐったいのも嫌いですが、この検診は果敢に戦いに挑めました。(笑)
ポイントは何が起きても無になって耐える。そうすれば終わってる。(笑)
マンモグラフィはイメージしやすい人も多いかもしれませんが、乳房を挟んでレントゲンを撮影するものです。
縦と斜め方向、そして両方撮影するので計4回。
私の場合全部が痛いのではなく4回中1回だけ「いっった!」となったのがありました。
どうにか共感して欲しくて看護師さんに「痛いですね…!!」と思わず言った。(笑)
でも看護師さんにとっても戦いだから(そもそも撮りづらい場所だし、撮り直しせず1回で終わらせてあげたいしで必死なのがひしひしと伝わってくる)、最終的になんとか看護師さんの力になりたいと戦友みたいな感じになる。(←)
多分なってないけど、私はそう思っている。いや、思うことにした。
次にエコー。
こちらはくすぐったい方。
エコーでガンガン見ていくので、とにかくくすぐったさに耐える。耐えれば終わり。
全く痛くはないけど、極度のくすぐったがりの私としては何とも大変。
笑い出すと一生笑ってしまいそうなので、目をつぶって無の境地に行く。
境地への扉が開かれればあとは寝てる感覚で待ってたら終わってる。普段の1分が何倍にも感じられるけど(笑)
その後は診察。
私の時はその頃にはもう結果が分かってたから、全ての戦いを終えた、やりきった感で先生の話を聞く(笑)
結果的に異常はなかったし、初めは看護師さんにも数年に1回でいいと言われたけれど、これからもちゃんと、少なくとも1年に1回は定期検診を受けようと決心。
やっぱり何かと不安なので、きちんと検査するだけで安心感が違うなーと。
痛かったりくすぐったかったりだけど、人間ドックとか他の健康診断の話を色々と聞くと、それに比べたら全然だなーと思います。
時間は全て含めて大体1時間くらい。
病院によっても違うかもしれませんが、検査が行われるエリアには女性しか入れなくなっていたり、名前ではなく全て番号で呼ばれたりと、とても配慮してくれているので、恥ずかしさは全くなかったです。
もし日頃気になることがあれば、1度行ってみては(^ω^)
鹿児島だけかもしれないけど名の知れた病院はすぐに予約が埋まってるので、早めに電話するのが吉。(私も今回半月後くらいからしか予約が取れなかったので)
緑と触れ合う
文字通り、先日緑と思う存分触れ合ってまいりました。
行ってきたのは大好きなお花屋さん。
いつも誕生日や贈り物の花束でお世話になっていて、今回クリスマス用のリース、ツリー作りのワークショップがあるということで、同じくこのお店のファンである妹と、こういうのが好きそうな友達とで参加してきました!
私はツリー、あとの二人はリース。
最初はどう切れば、どの長さにすればいいのか全く分からず戸惑いしかなかったけれど(笑)だんだん分かってきたら、いつの間にか没頭してました。
リース組も同じでほぼ無言、そして真顔で向き合って…知らない間に一、二時間余裕で過ぎててびっくり。
普段緑を見る機会はあっても、こんなに触れ合う時間はないので、終わった時にはなんだか心地よい疲労感と達成感がありました。
出来上がったのがこちら!
でん!
リース組はこちら!
全くの初心者でもこんなにできるのか!っていう驚きと、同じ材料でもこんなに違うのか!っていう驚き。
それぞれ「らしさ」が出ていてとてもいいなぁ(^ν^)
よく見ると「緑」と一言で言っても五.六種類詰まってる。
どこに何を置くか、ぱっと見は分からないけれど、ここにこれ合わせて大丈夫かなー?!って迷いながら作ったなと思い出せるのも、自分が作り手だからこそ。
一工夫、少しのアイテムで普段の暮らしがちょこっと楽しくなってくる。
我が家が一気にクリスマスモードになりました。
できるか不安だったけど、なんとかできるもんだね。
いくつでもそれは変わらないんだろうなあ。
だからこそ、二十代半ばだからとかいう理由つけて「やらない」っていう選択肢は自分の中で消したいところ。
「やってみなきゃ、踏み出してみなきゃ、始まらない」
どうしても臆病になってしまう自分にそう言い聞かせる。